エール(朝ドラ)「いつくしみふかき」の曲名や歌詞は?教会で音が歌った賛美歌

エール(NHK朝ドラ)で、古山裕一(こやまゆういち)が関内音(せきうちおと)と初めて出会った教会で、音が歌っていたのが「いつくしみふかき〜♪」の曲でした。

古山裕一は子どもの頃、「いつくしみふかき〜♪」と聞こえてくる美しい歌声に導かれて教会に入ったところ、聖歌隊の1人だった関内音に恋に落ちました(朝ドラ第1週目)。

後に古山裕一の妻となる音との出逢いのきっかけとなった曲「いつくしみふかき〜♪」について調べてみました。

エール(朝ドラ)「いつくしみふかき」の曲名は?教会で音が歌った賛美歌

「エール」(NHK朝ドラ)で音が教会で歌った「いつくしみふかき〜♪」は賛美歌の曲です。

賛美歌の曲の名前は『いつくしみ深き』です。

英語の原題は『What A Friend We Have In Jesus』です。

 

 

『いつくしみ深き』は『讃美歌』312番に収められている曲です(注意1)

『いつくしみ深き』は3番までありますが、「エール」の中で音が歌っていたのは、『いつくしみ深き』(1931年版)の2番です。

日本では、結婚式や入学式、葬儀などで用いられることのある曲なので、1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

注意1)古山裕一のモデルとなっている古関裕一の生家近くにあった教会が日本基督教団・福島教会ということだったので、『讃美歌』(日本基督教団)312番としてご紹介しています。

エール(朝ドラ)「いつくしみふかき」の歌詞は?教会で音が歌った賛美歌

「エール」(NHK朝ドラ)で音が教会で歌った賛美歌『いつくしみ深き』の歌詞がこちらです。

いつくしみ深き 友なるイェスは
罪科(つみとが)憂いを 取り去り給う
心の嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を

いつくしみ深き 友なるイェスは
我らの弱きを 知りて憐れむ
悩み悲しみに 沈めるときも
祈りに応えて 慰め給わん

いつくしみ深き 友なるイェスは
変わらぬ愛もて 導き給う
世の友我らを 捨て去るときも
祈りに応えて 労(いたわ)り給わん

 

『いつくしみ深き』の作詞をしたジョセフ・スクライヴン(Joseph Medlicott Scriven)は、アイルランドの人です。

スクライヴンは、結婚式の前日に、婚約者が池で溺れて亡くなってしまったそうです。

その後、なんとか立ち直り恋をするも、悲しいことに、この婚約者も結核で亡くなってしまいます。

スクライヴンは、神を恨んだり呪った日々もありましたが、それでも、彼はイエスへの信仰を深めました。

その信仰心の積み重ねから生まれた歌詞だと言われています。

「エール」(NHK朝ドラ)で音が教会で歌った『いつくしみ深き』の2番の歌詞は、スクライヴンが1人目の婚約者の死を乗り越えた時に書かれたものだといわれています。

作詞をしたスクライヴンの思いを知ってから歌詞を読むと、胸に刺さるものがあります。