本気で泣けるとネットで話題/子どもの作文に涙する大人が続出
朝日学生新聞社とシナネングループの共催で、毎年、「いつもありがとう作文コンクール」が行われています。
第10回作文コンクールでは、全国の小学生から39,938通の応募があったそうです。
第10回作文コンクールの最優秀賞に選ばれたのは、
新潟県柏崎市の小学1年生、松橋一太(まつはし・いった)くんです。
松橋一太くんの作文「てんしになったいもうと(天使になった妹)」が、多くの大人たちの心に刺さり、インターネット上で話題になっています。
本気で泣けるとネットで話題の作文全文
本気で泣けるとインターネット上でも話題になっている、松橋一太くんの作文は、妹についての思いを綴ったものです。
それでは、松橋一太くんの作文『てんしのいもうと』の全文をご紹介ます。
『てんしのいもうと』
新潟県 1年 松橋一太ぼくには、てんしのいもうとがいます。
よなか、ぼくは、おとうさんとびょういんのまちあいしつにすわっていました。
となりにいるおとうさんは、すこしこわいかおをしています。
いつも人でいっぱいのびょういんは、よなかになるとこんなにしずかなんだなあとおもいました。
すこしたってから、めのまえのドアがあいて、くるまいすにのったおかあさんとかんごしさんがでてきました。
ぼくがくるまいすをおすと、おかあさんはかなしそうに、はをくいしばったかおをして、ぼくのてをぎゅっとにぎりました。
いえにつくころ、おそらはすこしあかるくなっていました。
ぼくは一人っこなので、いもうとがうまれてくることがとてもたのしみでした。
おかあさんのおなかにいもうとがきたときいてから、まいにち、ぬいぐるみでおむつがえのれんしゅうをしたり、いもうとのなまえをかんがえたりしてすごしました。
ごはんをたべたり、おしゃべりしたりわらったり、こうえんであそんだり、テレビをみたり、いままで三人でしていたことを、これからは四人でするんだなあとおもっていました。でも、はるやすみのおわり、トイレでぐったりしながらないているおかあさんをみて、これからも三人なのかもしれないとおもいました。
さみしくて、かなしかったけど、それをいったらおとうさんとおかあさんがこまるとおもっていえませんでした。ぽかぽかのあたたかいひ、ぼくたちは、ぜんこうじさんへいきました。いもうととバイバイするためです。
はじめて四人でおでかけをしました。
ぼくは、いもうとがてんごくであそべるように、おりがみでおもちゃをつくりました。
「また、おかあさんのおなかにきてね。こんどはうまれてきて、いっしょにいろんなことしようね。」
と、てがみをかきました。
ぼくは、てをあわせながら、ぼくのあたりまえのまいにちは、ありがとうのまいにちなんだとおもいました。おとうさんとおかあさんがいることも、わらうことも、たべることやはなすことも、ぜんぶありがとうなんだとおもいました。
それをおしえてくれたのは、いもうとです。
ぼくのいもうと、ありがとう。
おとうさん、おかあさん、ありがとう。
いきていること、ありがとう。
ぼくには、てんしのいもうとがいます。
だいじなだいじないもうとがいます。(出典元:http://www.asahi.com/and_M/information/pressrelease/CPRT201663756.html)
本気で泣けるとネットで話題/作文を読む動画に涙
本気で泣けるとネットで話題になっている松橋一太くん(小学1年生)が、作文コンクールの授賞式の中で、『てんしのいもうと』を朗読している動画がありましたので、こちらもご紹介します。
作文の内容に胸を打たれたあなたも、
たどたどしい喋り方で、一生懸命に読む一太くんの姿を動画で見れば、いまいちど泣いてしまうでしょう。
涙なしでは見れない動画ですので、
ハンカチを用意してからスタートボタンを押してくださいね。
こんなに小さな男の子が、妹の死を、小さな小さな体で懸命に受け止めているんですね。
おわりに
いかがでしたか?
「当たり前」に溢れた日常に、感謝の気持ちを持つことを忘れてしまうことも多いでしょう。
当たり前な日常を過ごせることほど、奇跡的なことはないんですよね、本当は。
当たり前な日常を過ごせることに、感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。