東京大学の食堂に飾ってあった、宇佐美圭司(うさみけいじ)さんの壁画が処分されていたことが、明らかになりました。
壁画が処分されてしまったことに対する嘆きや、処分してしまった東京大学に対する怒りの声が多く上がっています。
ところで、宇佐美圭司(うさみけいじ)さんとはどのような人物なのでしょうか?
また、東京大学が処分してしまったのは何が問題で、東大はなぜ壁画処分に至ったのでしょうか?
まとめてみたいと思います。
お好きな内容からどうぞ
宇佐美圭司の壁画を東大が処分したことを問題視する声が次々と!
宇佐美圭司(うさみけいじ)さんの壁画を、東京大学が処分したことを、問題視する声が次々と上がっています。
ツイッターでは「宇佐美圭司壁画処分問題」というハッシュタグをつけて、嘆きや怒りをつぶやく声が相次いでいます。
はじめて東大を訪れたのはこの絵を見る為だった。 信じらんない。 RT @zazaken: pic.twitter.com/GGbs9QAT2U
— KEN SASAKI (@zazaken) 2018年4月26日
あの絵が廃棄処分てマジか…。経緯だけでも明らかにならないかな。類似の事案が以降起こらないために / 宇佐美圭司壁画処分問題 – Togetter https://t.co/aWZGK4xnMe
— 坪井遥 Haruka Tsuboi (@YashinNoMeisou) 2018年4月26日
[Share] twitterで知って、衝撃を受けました…。 https://t.co/sc5fP02Mpc— 中村春日 Haruhi Nakamura (@murmurous_hal) 2018年4月26日
宇佐美圭司壁画処分問題 – Togetter https://t.co/suikfT8T8r @togetter_jpより
うええ、東大でこのレベルなの?芸術作品の保存への意識が低すぎる…
早稲田は文学部校舎取り壊しの際に、長谷川路可のモザイク画を修復保存したっていうのに。— 櫻子 (@morninggloryJPN) 2018年4月26日
東大中央食堂の改修ついでに、あっさり宇佐美圭司氏の大型作品が廃棄されちゃってたらしい、、、ひどいというか、だれもそりゃまずといわなかったおそろしさ(美術関連の感覚の無知というか)、、、
「宇佐美圭司壁画処分問題 – Togetter https://t.co/98WxnK2bzf @togetter_jpさんから— 糖類の上 (@tinouye) 2018年4月26日
宇佐美圭司(うさみけいじ)ってどんな人?有名な人なの?
宇佐美圭司(うさみけいじ)さんとは一体どういう方なのでしょうか?
今回の壁画処分問題で名前を知ったという人も少なくないはず。
簡単にご紹介しますね。
(出典 http://baikado-diary.sblo.jp/article/82866285.html)
宇佐美圭司(うさみけいじ)さんは、洋画家として活躍された方です。
1940年1月29日 に生まれ、昭和から平成にかけて、美術界を牽引されました。
多くの作品が賞をとったり、武蔵野美術大学などで教授をされたり、コンクールの審査員を務めたりと、美術界ではとっても有名な人物です。
2012年10月19日に、72歳で亡くなりました。
宇佐美圭司の壁画はどのような作品だったのか?東大が処分した絵とは?
宇佐美圭司(うさみけいじ)さんの処分されてしまった壁画とは、どのような作品だったのでしょうか?
処分されてしまった壁画は、宇佐美圭司さんの1977年の作品です。
(出典 https://twitter.com/zazaken)
東京大学の食堂に飾るために、宇佐美圭司さんが制作した壁画だったようです。
(出典 https://twitter.com/kenji_kajiya)
宇佐美圭司の処分された壁画は東大のどこにあったの?事件現場はどこ?
宇佐美圭司(うさみけいじ)さんの処分されてしまった壁画は、東京大学のどこに飾られていたのでしょうか?
宇佐美圭司さんの壁画は、東京大学 本郷キャンパスの中央食堂に飾られていたようです。
(出典 http://spin100.imr.tohoku.ac.jp/kaigi.html)
東京大学中央食堂には、このように飾られていたようです。
(出典 http://blog.xuite.net/miawru0420/wretch/96193787-東京旅遊7%2F8%281%29東京大學)
柱の陰になっていますが、宇佐美圭司さんの壁画が見えますよね。
大人気漫画『孤独のグルメ』(原作 久住昌之さん/作画 谷口ジローさん)の「東京都文京区東京大学の赤門とエコノミー」編の中で、主人公のゴローが東京大学の中央食堂を訪れたシーンに、宇佐美圭司さんの壁画が描かれていました。
(出典 http://www.masaemon.jp/entry/2013/08/21/tokyo/hongo/setmeal/u-tokyoshokudo)
宇佐美圭司さんの壁画が、漫画の中に描かれるほど、「東大中央食堂」の象徴として、存在していたのですね。
宇佐美圭司の壁画をどうして東大は処分したのか?
宇佐美圭司(うさみけいじ)さんという、美術の世界では、名前を知らない人がいないくらい有名な画家の作品を処分してしまった東京大学。
なぜ、重要な壁画を、東京大学は処分してしまったのでしょうか?
宇佐美圭司さんの壁画が飾ってあった、東京大学本郷キャンパスにある中央食堂は、老朽化が進んでいたそうで、全面リニューアル工事を行いました(https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/notices/notices_z0603_00003.htmlより)。
そして、そのリニューアル工事に伴い、中央食堂を長い間、彩っていた宇佐美圭司さんの壁画を処分したとのことです。
新中央食堂へ飾ることも、別の施設に移設することもできなかったとのことです。
(出典 https://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html)
宇佐美圭司さんの壁画の行方を気にかけた方が、東京大学消費生活協同組合へ
「宇佐美の作品はすでに1970年代の後半には中央食堂の壁面を飾っていたかと思います。
たいへん懐かしいもので、今後の行方が気になってお尋ねしてみました。」
との質問の投書(WEBひとことカード)をされていました。
その質問に対し、東京大学消費生活協同組合の返答は、2018年3月15日付けで、次のように答えています。
一言カードにて、中央食堂の壁面にありました絵画について
お問い合わせをいただきまして誠にありがとうございます。学生教職員の方にも多数ご覧いただき、懐かしいといっていただいた絵画でしたが、新中央食堂へ飾ることができず(全体にわたって吸音の壁になることや)、意匠の面から)、また別の施設に移設するということもできないことから、今回、処分させていただくことといたしました。
大変残念ではございますが、なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます。
いよいよ3月末には中央食堂がオープンいたします。(3/26からプレオープン予定)引き続きご利用くださいますようお願いいたします。
(出典 http://www.utcoop.or.jp/hitokoto/archives/35540)
(出典 http://www.utcoop.or.jp/hitokoto/archives/35540)
宇佐美圭司の壁画を東大が処分したのは何が問題なのか?
宇佐美圭司(うさみけいじ)さんの壁画を、東京大学が、展示していた食堂のリニューアルに伴い処分したとのことですが、何が問題なのでしょうか?
いろいろな意見があると思いますが、さくらこの考えとしては…
宇佐美圭司さんの作品は、国内にとどまらず海外からも高く評価れています。
そのような人類の遺産ともいえる、かけがえのない壁画を、展示場所のリニューアルに伴い、いとも簡単に(かは不明ですが)処分してしまったことが問題なのではないかと考えます。
壁画は、1977年の作品ということもあり、かなり痛んでいたとの噂も聞きます。
壁画を守るためには、修復や維持をするために、膨大がお金が必要なのかもしれません。
いろいろなことを加味すると、東京大学も苦渋の決断で、壁画を処分せざるを得なかったのかもしれません。
しかし!例えそうであっても、壁画の移設は本当に難しかったのか?別の団体に引き取ってもらうことはできなかったのか?と、処分以外に宇佐美圭司さんの壁画を守る方法があったのではないかと、思わずにはいられません。
おわりに
いかがでしたか?
さくらこは、東京大学が宇佐美圭司さんの壁画の価値を理解せずに、ポイっと処分したとは、どうしても考えられません。
なぜ、壁画を処分する結果に至ったのか?
そもそも、処分とは、どういう状態を示しているのか(もしかしたら、他の手に渡ったことを処分と表現しているのかもしれませんしね)?などを語ってもらえたらと考えています。