お笑い芸人の闇営業について、問題が深刻化しています。
反社会的勢力に対して闇営業を行っていたメンバーには、テレビで活躍している超有名なお笑い芸人も多く、また当初の発言に嘘があったことが後から判明しました。
筆者がこれまでたくさん笑わせてもらっていた芸人もいるので、動揺を感じています。
筆者ですら動揺するのですから、同じ業界にいる他のお笑い芸人も、色々なことを感じ、考えているのではないかと思います。
他のお笑い芸人の、今回のお笑い芸人の闇営業に対する、コメントをご紹介したいと思います。
今回は、吉本に所属しているナインティナインの岡村隆史さんのコメントです。
闇営業について、何が悪かったのか?闇営業メンバーはかわいそうなのか?自分の意見を考えるきっかけにしていただけたらと思います。
お好きな内容からどうぞ
闇営業メンバーへの他のお笑い芸人のコメント①岡村隆史(ナインティナイン)
ナインティナインの岡村隆史さんは、2019年6月27日放送の「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」の中で、闇営業を行なったお笑い芸人のメンバーに対してコメントを出しました。
岡村隆史さんは、ラジオの冒頭から「ラジオでいうとざわざわなると思うが」と前置きをし、闇営業についてコメントを出しました。
岡村隆史さんは、「悪いことは悪い」と「ダメなことはダメ」と断言した上で、闇営業をしたお笑い芸人のメンバーを擁護するようなコメントをしていました。
また、メディアの「闇営業」という言葉の定義に対して苦言を呈したり、お笑い芸人が会社を介さずに営業をする慣習について自分の過去と照らし合わせながら話しました。
常に冷静に闇営業に対して言葉を発していた岡村隆史さんですが、20代を共にした宮迫さんに関する話や、相方の蛍原さんの話になると感情を出す一面もありました。
岡村隆史さんの悔しさがラジオを通しても伝わってきて、筆者は涙ぐんでしまいました。
岡村隆史さんがラジオで語った、お笑い芸人の闇営業に対するコメントをざっくり分けると
- 悪いことは悪い
- 嘘をついたのがことの発端では?
- メディアの「闇営業」の定義へ物申す
- お笑い芸人の直接営業について
- 宮迫さんへの思い
- 宮迫さんの相方、蛍原さんへの思い
という内容でした。
それぞれの内容についてまとめていきます。
闇営業メンバーへお笑い芸人岡村隆史のコメント:悪いことは悪い!嘘ついたことがはじまり?
闇営業を行ったお笑い芸人のメンバーへ、岡村隆史さんが最初に「悪いことは悪い」「ダメなことはダメ」だと言い切りました。
そして、すべてのことの始まりは、お金をもらっていないのに実際はもらっていたということ。
1つ嘘をついたことで、他の発言も全て嘘だと思われてしまうことにあるとしました。
嘘をついたことで、「反社会的勢力だと知らなかった」という発言も、「本当は知った上で営業に行ったんじゃ?」と思われてしまうのは仕方がないと・・・。
いろんな人と話をしても、
最初に、お金をもらってましたと、申し訳ございませんって。
反社会的勢力の方たちとは知らなかったです。お金をもらってしまいました。すみませんと。
って言うとけばやっぱり、こうならなかったんじゃないかって。
ただ、闇営業の芸人メンバーが、「お金をもらってない」と嘘をついてしまったことに対して、岡村隆史さんは、自分も同じ状況なら嘘をついてしまったかもしれないと、擁護するコメントもありました。
岡村隆史さん自身が、仮にそういう反社会的勢力の人たちの集まる場に行って、そのことについて突撃取材をされたら、その場で「お金もらってない」と言う可能性がないとは言い切れないというニュアンスでした。
すぐにもらっていたことを認めて謝ることはできないかもしれない。と。
もちろん、岡村隆史さんの基本的なスタンスは、ダメなものはダメ!というところにあり、このコメントの後にも
あかんことはあかん。
あかんことしてもーたんよ、これは。
とはっきり言っていました。
闇営業メンバーへお笑い芸人岡村隆史のコメント:メディアの「闇営業」の定義へ物申す
岡村隆史さんのコメントは、そもそも「闇営業」とは?という点に立ち返りました。
メディアの「闇営業」の定義のせいで、芸人が会社を介さずに行う営業全てを「反社会的勢力と関わりのある営業活動」という印象を世間に持たせてしまっている点を懸念していました。
岡村隆史さんによると、会社を介さずに、お笑い芸人が直接営業に行くことは「直営業(ちょくえいぎょう)」というとのことです。
しかし、メディアでは、「直営業」を総じて「闇営業」と報じています。
そのため、自力で取ってくる仕事は全て…反社会的勢力とは関係がない営業にも関わらず…「闇営業」とされ、反社会的勢力と関係があると認識されてしまっているところがあるようです。
報道では全部、「闇営業」ってなっるんですけど、僕らの世界では「闇営業」って言わないんですよ。
直の営業っていう言い方をしてまして、会社を通さずに直接の営業っていうのが。
反社の人間がパーティーに呼んだということで、完全に、そこが一緒になってもーたんですよ。
「反社」と「直」が「闇」の営業っていう、バチーーっと、そこが一緒たになってる。
全てが何でもかんでも「闇営業」。
闇営業メンバーへお笑い芸人岡村隆史のコメント:吉本の芸人の直営業について
岡村隆史さんは、吉本のお笑い芸人の直営業についてもコメントしていました。
芸人の世界だから世間の人には理解できないこともあるだろう発言した後、
- お笑い芸人の現状から、直営業をせざるを得ない人間もいるということ、
- 直営業がイコール「闇」営業ではないため、可能ならば直営業は理解してもらいたいということ
を話ししていました。
今回のこれも、直の営業なんです。
その直の営業先が反社だった。
それがあかんことなんですけど、全部、ひとくくりとして「闇」の営業と言われてしまった。
すべての闇の営業が「あかんやんか」って言う人もいるんですけどね。
昔から直の営業っていうのはあってですね。
お笑いの世界には、昔から、会社を介さないで芸人自らが営業をすることがあるそうです。
それは、面白くても日の目を見ないお笑い芸人や、面白いのに会社から仕事を取ってきてもらえないお笑い芸人がいるからなのだそうです。
そして、そういうお笑い芸人は、なんとかご飯を食べていくために、自分で仕事を取りに・・・つまり直営業をせざるを得ないとのことでした。
そういうお笑い芸人に対して、岡村隆史さんは「仕事を自分でとってくるのはたくましい。」と伝え、全ての営業活動を「闇」と判断されて、取り上げられてしまったら、食べれない人が実はゴロゴロいると心配していました。
報道を見ていると、全てが「闇営業」、全部が全部、反社会的勢力、全部あかん!となってるけどそこは違うというのを分かってもらえたらと思う。
社長さんとご飯を食べる。それでなんぼかもらうのか分からへんけど、そういうこともある。
なんなら車拭いといて。で普通のタオルで車をば〜拭いて、なんかしらお礼をもらうとか。
そういうこともあるんですよ。
さらに、お笑い芸人は、自分のイベントのチケットを買い取る必要があり、そのチケットを芸人から買い取って売ってくれる社長さんもいて、そういう人から「とあるイベントに行ってほしい」と言われたら、断ることは難しいとも言っていました。
そして、これまでは、特に若手のお笑い芸人に対しては、司会やパーティーでお願いされて行く直接営業に対して、吉本は目をつむってくれてたところがあったようです。
闇営業メンバーへお笑い芸人岡村隆史のコメント:吉本芸人の直接営業と宮迫への思い
岡村隆史さんは、
- 会社を介さずに営業をしなくてはいけない現状や、
- 会社を介さなずに営業するメリット(報酬が全て自分に入る)、
- 直接営業を受けて断れない場合もある
ため、全ての直接営業をNGとするのではなく、理解してほしい部分もあることを話しました。
そして、こういう営業活動が増えていくと、自然と、今回のように反社会的立場の人に当たる可能性も高くなるこわさも語っていました。
だからこそ、そのようなことをしなくても芸人として生きていけるだけの地位も名誉もお金も手に入れた宮迫さんが、直営業を行い、しかもその営業が反社会勢力と関係があったことに対して、岡村隆史さんは悲しさや悔しさをあらわにしていました。
宮迫さんとか亮は、そういうところへ行かんでもええというか、仕事あるのに行ってしもーた。
また、嘘ついてしもーたっていうね。
言い方が難しいところもあるんですが、あかんもんはあかん。
僕からは、何も擁護するつもりもないんですけど、本人らがどういう風に反省して、どうやって戻ってくるかは分からないですけど、お話くらいは聞くでっていう連絡はしてますけど。
宮迫さんなんて、だいぶ泥水すすってきて、遠まわり遠まわりして、今のとこまで来た人じゃないですか?
僕らなんかよりも全然、雨上がり決死隊っていうたら、みんなが天然素材の中でも、「たぶん雨上がりが行くんだろう」って思われてたくらい実力者だったのに。
結局やっぱ遠回りしましたけど、しっかり仕事あるじゃないですか。そういう人がこんな所いかんでも全然よかったやん。やのに行ってまうねん、ホンマ腹たつわっ!
岡村隆史さんは、宮迫さんと20代の頃はずっと一緒にいたそうです。
一緒にいすぎて、雨上がり決死隊のネタを完コピできていたくらいだったとのこと。
だからこそ、闇営業メンバーの中でも特に宮迫さんへの思いは人一倍強いのだと思います。
闇営業メンバーへお笑い芸人岡村隆史のコメント:相方のホトちゃん(蛍原)への思い
岡村隆史さんは、宮迫さんと共に過ごした20代がありましたが、その後、業界の期待とは裏腹に、ナインティナインがスター街道を駆け上がり、雨上がり決死隊はしばらくの間、日の目を見ずに苦労の道を歩みます。
地道に諦めずに頑張ってきた宮迫さんですが、活躍するようになってからは、岡村隆史さんは宮迫さんが少し変わってしまったように感じていたそうです。
仕事が増えてきたことにより、ちょっと変わった部分があるのかもしれない。
距離ができたのを感じた時もあった。
だからこそ、今回の件でも、声をかけることもできずにいるとのことでした。
そこに一緒に頑張ってきた人たちがこういう所に行ってしまったっていう、ホンマになんでやねん!という思いなんですね。
今となっては謹慎して何人かとはお話ししましたけど、宮迫さんには何て声をかけたらいいのか分からないから、連絡も取ってないんですけれども。
一方、相方のホトちゃん(蛍原さん)とは連絡をとっているようです。
岡村隆史さんは、「相方がかわいそうだ」「辛いだろうけれど耐えてほしい」と漏らしていました。
耐えてほしい、頑張ってほしいという思いが強い。
帰ってくる所を守っていくから相方のことは応援してほしいなと思う。
また、蛍原さんが、
ホト(蛍原)ちゃんは宮迫のお陰で俺、今あるから。俺どうなってもしょうがないねんって。
ホトちゃんの気持ちとしては、宮迫がいたから今やらせてもらっているから、どうなってもしょうがないねん。
と考えていることも話していました。