簡単に理解!書類送検とは何か?犯罪なの?罰則はあるの?逮捕との違いはなに?

花ネコ
ねーねー。「書類送検」ってにゃ〜に?
逮捕とは違うの?

 

「某タレントが『書類送検』されました」というニュースが賑わっていますが、「書類送検」とは何なのでしょうか?

 

言葉は聞くけど、実はよく知らない「書類送検(しょるいそうけん)」について勉強していきましょう。

 

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簡単に理解!書類送検とは何か?

「書類送検(しょるいそうけん)」という言葉は、どんな時に耳にするでしょうか?

 

線路に侵入して記念撮影した罪や、
未成年者へのわいせつな行為をした疑い
で「書類送検」されたというニュースが記憶に新しいですね。

 

「書類」という言葉がつくので、書類上だけで処理されて、「おとがめ」なしってことなのでしょうか?

 

「書類送検」とは何なのでしょう?

 

簡単に理解!書類送検とは何か?犯罪なの?罰則はあるの?逮捕との違いはなに?

 

「書類送検」に関する記述を、刑法(刑事訴訟法)に見つけることができました。

 

第二百四十六条 司法警察員は、犯罪の捜査をしたときは、この法律に特別の定のある場合を除いては、速やかに書類及び証拠物とともに事件を検察官に送致しなければならない。

引用元:刑事訴訟法第246条

 

う〜ん…法律は見慣れないから、難しく感じますね。

 

刑法を見ると「書類送検」という言葉は見当たらないことに気がつきましたか?

 

それは、「書類送検」という言葉は刑法にないようで、マスコミが作った言葉だからのようです。

 

刑法の「送致」という言葉が、「書類送検」に当たると思われます。

 

 

「書類送検」の内容を、より簡単な言葉で考えてみましょう。

 

刑法246条の

「司法警察員は、犯罪の捜査をしたときは、この法律に特別の定のある場合を除いては、速やかに書類及び証拠物とともに事件を検察官に送致」

という内容を、噛み砕いて考えると、

刑事事件を処理する権限と責任を
警察から検察へ移す時に、
犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束されていない

ことを「書類送検」といっているようです。

 

 

この内容をさらに具体的に見ていきましょう。

 

「刑事事件を処理する権限と責任を警察から検察へ移す時に」を簡単理解!

書類送検の

「刑事事件を処理する権限と責任を警察から検察へ移す時に」

について考えて、より簡単に考えてみましょう。

 

日本の場合、警察の仕事は、事件についての捜査を行い,被疑者(犯罪を犯したと疑われている者のこと)の証拠などを検察へ送ります。

 

その後、警察が集めた証拠を、検察が検討したり、取調べなどを行ったりします。

 

そして、検察が、最終的に犯罪を犯したと疑われている者を、裁判するかどうか(=起訴するかどうか)を決定します。

 

 

「犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束されていない」を簡単理解!

書類送検の

「犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束されていない」

について、より簡単に考えてみましょう。

 

犯罪を犯したと疑われている者が、逃亡のおそれがなかったり、証拠隠滅(しょうこいんめつ)のおそれがなかったりする場合や、

警察が敢えて逮捕に踏み切る必要がないと判断した場合などは、

警察は、犯罪を犯したと疑われる者の身柄を拘束しないで、適宜、呼び出して取調べをするなどしながら、捜査を進めていくようです。

 

犯罪を犯したと疑われる者は、これまでと同じように社会生活を送りながら、警察署へ何度か出向いて、取調べを受けることになるとのことです。

 

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簡単に理解!書類送検とは犯罪なのか?罰則はあるの?

「書類送検」というのは、犯罪なのでしょうか?

「書類送検」による、罰則はあるのでしょうか?

 

「書類送検」と聞くと、なんとなく犯罪が軽い印象を受けてしまいますが、どうなのでしょうか?

 

「書類送検」されると「犯罪」になるのか?「罰則」はあるのか?を考えていきましょう。

 

簡単に理解!書類送検とは何か?犯罪なの?罰則はあるの?逮捕との違いはなに?

 

日本の法律の場合、

書類送検されただけでは犯罪にはならない

と考えられます。

 

ここまで読んでくださっていたら、すでにお分かりかと思いますが、

「書類送検」は、

刑事事件を処理する権限と責任を、
警察から検察へ移す時に、
犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束されていないで移す

ことをいいます。

 

ですから、書類送検の時点では、まだ、犯罪をしたと疑いがあるだけで、犯罪が確定しているわけではないということになりますね。

 

 

では、どこで犯罪が確定するのか?というと、
それは、書類送検後の流れを見ていくと分かりやすいです。

 

書類送検後〜犯罪が決まるまでの流れ

警察から、刑事事件を処理する権限と責任が検察に送致される(書類送検される)と、

事件は警察の手から検察の手に渡ります

 ↓

検察は必要に応じて自分自身で、もしくは警察に指示して補充捜査をします。

 ↓

そして得られた証拠や供述、事件内容を総合的に考慮して、犯罪を犯したと疑われる者に対する処分を決めます

 ↓

検察が起訴処分(きそしょぶん)を選択した場合、事件は裁判所での審理に移ります。

起訴処分というのは「 この者を刑事裁判にかけてください」と申請することです。

 ↓

裁判で、有罪か無罪か、正式な刑罰の判決を下されることになります。

 

以上から考えると

「書類送検」は、刑事事件を処理する権限と責任が、警察から検察へ移っただけ。

「犯罪」かどうかが決まるのは、裁判の判決で決まり、
「罰則」も、裁判の判決で決まる。

となるので、

 

冒頭の疑問「書類送検というのは犯罪なのか?」「書類送検による罰則はあるか?」に関する答えとしては

「書類送検」の時点では「犯罪」ではなく「罰則」も決まっていない。

ということになります。

 

 

日本の場合は、警察と検察が慎重な捜査を行い、決定的な証拠や、使用のある自白などを慎重に吟味して、裁判をするかどうかを判断していますので、

刑事事件で起訴されると、ほぼ有罪となる(99.9%)といわれています。

 

その状況をドラマ化したのが、TBS系「日曜劇場『99.9-刑事専門弁護士-』ですね。

 

簡単に理解!書類送検とは何か?犯罪なの?罰則はあるの?逮捕との違いはなに?

 

簡単に理解!書類送検と逮捕の違いはなに?

「書類送検」と「逮捕」は違うのでしょうか?

違うのだとしたら、何が違うのでしょうか?

 

刑事事件を処理する権限と責任を警察から検察へ移す時に、

  • 犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束されていない場合と、
  • 犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束される場合

の2つのパターンがあります。

 

そして、

前述は「書類送致」
後述は「通常送致」

とよばれています。

 

さらに、

身柄を拘束しない書類送致のことを「書類送検」
身柄を拘束する通常送致のことを「身柄送致」

といい、

 

身柄を拘束することを「逮捕」

といいます。

 

簡単に理解!書類送検とは何か?犯罪なの?罰則はあるの?逮捕との違いはなに?

 

「逮捕」とは、犯罪を犯したと疑われている者(被疑者)の身柄を拘束することをいいます。

 

犯罪を犯すと、逮捕されて警察署に連れて行かれ、留置施設等に入れられた後に、厳しい取調べを受ける…というイメージがあります。

 

しかし、必ずしもそうではなくて、身柄を拘束されずに取調べを受ける場合があり、それを「書類送検」といっています。

 

書類送検とは何かをドラマ『正義のセ』で考えれば簡単に理解できる

「書類送検」を考える時に、ドラマ『正義のセ』で考えると分かりやすいかなと思いました。

 

刑事事件を処理する権限と責任を警察から検察へ移す時に、

  • 犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束されていない場合を「書類送致(書類送検)」
  • 犯罪を犯したと疑われている者が、身柄を拘束される場合を「通常送致(身柄送検)」

 

といいました。

 

それを踏まえて、『正義のセ』で考えてみましょう。

 

日本テレビ系水曜ドラマ『『正義のセ』は、横浜地検で働く2年目の駆け出し検事・竹村凜々子(吉高由里子)のストーリーです。

 

『正義のセ』の第1話での、恩田徹(石黒賢)が、まさに「書類送検」された例だと思います。

 

第1話では、“パワハラ問題”とその裏に隠された“詐欺・隠蔽事件”が取り上げられましたが、恩田徹(石黒賢)は身柄を拘束されることなく、検事・竹村凜々子が呼び出した時にだけ、横浜地検に出向いて、取調べを受けていましたよね。

 

簡単に理解!書類送検とは何か?犯罪なの?罰則はあるの?逮捕との違いはなに?

 

一方、第2話の町田かれん(財前直見さん)は、「通常送致(身柄送検)」された例だと思います。

 

夫を花瓶で殴って死亡させた疑いで、殺意の有無を問われましたが、町田かれん(財前直見さん)は身柄を拘束されて、警察から護送されて、検事・竹村凜々子のいる横浜地検にで取調べを受けていましたよね。

 

簡単に理解!書類送検とは何か?犯罪なの?罰則はあるの?逮捕との違いはなに?

 

おわりに

いかがでしたか?

「書類送検」について、自分自身が理解を進めたくて記事にまとめました。

私自身、間違えた解釈をしていた点も多かったことに気付きました。

これからは「書類送検」されたと報道が流れた時に、正しい理解でニュースを見ることができそうです。


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